【保存版】採用担当に刺さる「ガクチカ」の作り方6STEP【初心者向け具体例あり】

就活において「ガクチカ」は、採用担当者が応募者の人となりや強みを知るための非常に重要な要素です。しかし、「自分には大したエピソードがない…」「部活動やアルバイトの経験が平凡すぎる…」などの理由から、ガクチカ作成に苦手意識を持つ就活生は少なくありません。


実は、どんなエピソードでもフレームワークを活用すれば「刺さるガクチカ」を作り上げることが可能です。そこで本記事では、就活で多くの企業が注目する「ガクチカ」について、基本的なポイントから具体的な6STEPフレームワークまでを解説します。さらに、実際に使える例文もご紹介し、どんな就活生でも活用できるノウハウをまとめました。


「就活の軸がまだ定まっていない」「ガクチカをどう書けばいいか分からない」そんな方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

1. ガクチカとは?

「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと」を指す略語です。企業が就活生に対して「あなたが学生時代に力を入れたことを教えてください」という質問をする際、しばしば用いられる表現でもあります。ここでいう“力を入れたこと”は、部活動やアルバイト、サークル活動、インターンシップやボランティア、ゼミ活動など、多岐にわたります。

就活においては、この「ガクチカ」への回答を通じて、企業は以下の点を知ろうとしています。

  • 就活生が具体的にどんな行動をとったのか
  • その行動の背景や目的、そして得られた成果
  • どのような知識やスキルを身につけ、成長したのか

なぜ企業がここまで「ガクチカ」に注目するかというと、その人の行動原理やモチベーションの源、チームワークの取り方や問題解決の方法など、入社後の仕事への取り組み方をイメージしやすいからです。


2. 就活におけるガクチカの重要性

就活では、エントリーシートや面接の場面で「ガクチカ」について質問されることが非常に多いです。実際に、多くの企業の選考フローを見ても「ガクチカを教えてください」という設問が定番化しています。

2-1. 自己PRとの差別化

ガクチカは、自己PRと密接に結びつきます。自己PRは自分の強みや資質をアピールする場ですが、実はガクチカという具体的エピソードがあるからこそ、説得力の高い自己PRが可能になります。たとえば、「リーダーシップがあります」と言うだけでは抽象的ですが、ガクチカとして“部活動で新しい練習方法を導入し、チーム全体のスコアアップに貢献した”などの具体例を示すと、自己PRとの一貫性を持たせられます。

2-2. 人柄や思考プロセスのアピール

ガクチカを通じて伝わるのは成果だけでなく、その過程における思考や行動、そして人柄です。企業は、数値化しづらい人柄や働き方のスタイルなどを、就活生の「ガクチカ」における物事への取り組み方から見極めようとします。特に、課題や目標に対してどのようにアプローチし、困難をどのように乗り越えたのか、結果を踏まえてどのように成長したのかなどが注目点となります。

2-3. 経験やスキルの証明材料

ガクチカは、就活生の実績やスキルの証明材料としても非常に重要です。数字やエピソードを交えて語ることで、信頼性が高まり、面接官の印象にも強く残ります。また、ガクチカをきっかけに会話が発展し、面接がスムーズに進むケースも多々あります。

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3. 「刺さるガクチカ」を書くための基本ポイント

企業の採用担当者や面接官に強く刺さるガクチカを作るためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

3-1. 具体性を意識する

「ガクチカ」では、その行動やエピソードがどれほど具体的かが大切です。「サークル活動を頑張った」と書くだけでなく、「新入部員の獲得を目標に、SNS広告の見直しや学内イベントの出店に積極的に取り組んだ」など、行動内容を詳しく記載することで説得力が増します。

3-2. 数値や客観的指標を交える

具体性とあわせて、結果を客観的に裏付ける数値や事実を入れると、より印象に残りやすくなります。たとえば、「学園祭の運営ボランティアとして実行委員長を務め、集客を前年比120%に増やした」など、成果を数値で示せるとなお良いです。

3-3. 自己成長と企業への貢献を結びつける

企業側は、就活生が得た学びや経験を、入社後にどのように活かせるかを見ています。ガクチカがたとえどんな内容でも、「この経験を通じて学んだ○○を、御社での○○業務に活かしたい」といった形で、自分の成長や学びを企業のビジネスにつなげるストーリーを描くのが効果的です。


4. 6STEPフレームワークで作るガクチカ【例文あり】

では具体的に、ガクチカをどのように書けばよいのでしょうか。ここからは、どんな就活生でも応用可能な「6STEPフレームワーク」をご紹介します。このフレームワークを使うことで、エピソードの整理から深堀り、表現方法まで一貫して行うことができます。

4-1. STEP1: 自分の経験を棚卸しする

まずは自分の学生生活を振り返ってみましょう。部活動、サークル活動、アルバイト、ゼミ活動、趣味など、とにかく“打ち込んだこと”をリストアップします。ポイントは、自分自身で「大したことない」と思う経験でも、とりあえず書き出してみることです。

  • 部活動:高校時代も含めて、どんなことに力を入れたか? ポジションや役割は?
  • サークル活動:リーダーとして何かをまとめたり、イベント運営に携わったことはないか?
  • アルバイト:売上アップのために提案したことや、接客の工夫、スタッフ間の連携に貢献したことは?
  • ゼミ活動:研究やプロジェクトでのチームワーク、プレゼン発表の成功経験などは?
  • ボランティア・趣味:困難を乗り越えた経験や継続的な努力を要する活動は?

これらを洗い出し、どれが一番アピールできるかを考えていきましょう。意外と自分の中では当たり前に感じていた行動や工夫が、企業にとっては魅力的に映ることがあります。

4-2. STEP2: 課題・目標を設定する

次に、その経験においてどんな課題や目標があったのかを整理します。たとえば、サークル活動なら「新入生の部員数を前年の2倍にしたい」「大会でベスト8に進出したい」など、定量的に設定していた目標があるはずです。目標が明確になるほど、行動や成果を語りやすくなります。

  • 課題や目標の例
    • バイト先の売上を10%アップさせる
    • 学園祭で新規来場者数を5000人にする
    • 部活動で都大会ベスト8に入る

目標を数値化することで、後々成果を示しやすくなるため、ここではぜひ定量的な目標設定を意識しましょう。

4-3. STEP3: 行動・取り組みを具体的に描写する

課題や目標が定まったら、実際にどんな行動を取ったのかを振り返ります。ここで大切なのは「具体性」。たとえば、「がんばった」「努力した」だけでは伝わりにくいため、以下のような形で行動を具体的に描写します。

  • サークル活動の例:毎週火曜日にSNS運用チームでミーティングを実施し、メンバー全員で投稿案を作成した上で、デザイン担当がビジュアルを制作。さらにコメント欄での質問対応をすぐに行う体制を整えた。
  • 部活動の例:ビデオ分析担当を設けて、毎週試合の映像をチーム全員でチェックし、課題や改善点をリスト化。次の練習でそれを重点的に対策する仕組みを確立した。

「誰と」「いつ」「何を」「どのように」行ったのかを洗い出し、文章化することで、ガクチカが一気にリアルになります。

4-4. STEP4: 工夫・努力を分かりやすく示す

ただ行動しただけではなく、具体的な工夫や努力したポイントを伝えると、面接官や採用担当者の印象に強く残ります。以下のような視点で工夫点を整理してみてください。

  • 課題解決の方法:どんなアイデアを出したか? どうやって問題の原因を分析したか?
  • メンバー間の連携:コミュニケーションの取り方、モチベーション管理の工夫は?
  • 時間管理・リソース配分:学業との両立やバイトとの兼ね合いはどうしたか?

これらの工夫ポイントがしっかりと記載されていると、就活生がどのように問題解決力やリーダーシップ、チームワーク力を発揮したのかが理解しやすくなります。

4-5. STEP5: 結果・成果を数字や客観的評価で表す

次に、実際に得られた結果や成果を数値や客観的な評価で示しましょう。たとえば、「新規部員を○人増やし、前年の倍以上に」「商品の売上が前年比○%アップ」という形で数字を入れると具体性が増します。また、「アンケートで○%の利用者から高評価を得た」といった客観的指標も効果的です。

  • サークルの新規入部者数が20名増加(前年の2倍)
  • アルバイト先のランチタイム売上を5万円→8万円に増加
  • 学園祭アンケートで『とても楽しかった』回答率が約70%を獲得

結果が数値化しづらい場合は、「他のメンバーからリーダーシップを評価された」「学内表彰を受けた」などの第三者評価を盛り込むことを意識しましょう。

4-6. STEP6: 学び・自己成長を就活に活かす

最後に、その経験を通じて得られた学びや自己成長を、就活の文脈につなげます。企業の求める人材像や職種に合わせて、「これらの経験で培った○○力を活かして、御社の○○の分野で貢献したい」といった形で締めくくると、一貫性のあるストーリーが完成します。

  • 身につけた力の例
    • コミュニケーション力
    • リーダーシップ
    • 問題解決力
    • マネジメント力
    • チームワーク力

学んだことを自己PRや志望動機ともリンクさせることで、より説得力を高めることができます。


5. ガクチカに活かせる例文

ここでは、6STEPフレームワークを使って作成したガクチカの例文を紹介します。ポイントは、(1)経験の概略 → (2)課題・目標 → (3)行動 → (4)工夫 → (5)成果 → (6)学び の流れを意識することです。


例文:サークル活動のケース

私が学生時代に力を入れたのは、サークルの新入部員増加施策です。
(1) 私の所属するサークルは前年に比べて部員数が減少しており、新入生の参加率を高めることが課題でした。そこで、(2) 「新入生の部員数を前年の2倍に増やす」という具体的な目標を設定しました。
(3) まず、各大学のSNSアカウントを使って活動内容を積極的に発信し、毎週火曜日には広報担当のメンバーとミーティングを行って投稿プランを作成しました。さらに、新歓イベントでは新入生が体験しやすいプログラムを導入し、気軽に参加できる雰囲気を作るように工夫しました。
(4) 広報ポスターはプロのデザイナー志望の部員に依頼し、色使いとフォントにこだわることで視覚的なインパクトを高めました。また、イベントの企画段階では新入生アンケートを取り、彼らが興味を持ちそうな企画を複数用意しました。
(5) その結果、新入部員は前年の10名から20名に増加し、目標としていた2倍を達成しました。SNS上のフォロワー数も約1.5倍に拡大し、定期的な投稿に対する「いいね!」やコメントが活発になりました。
(6) これらの経験を通じて、私はPDCAサイクルを回しながら成果を出す方法を学び、デザインやマーケティングにも興味を持ちました。御社のマーケティング業務でも、この改善意識と情報発信力を活かし、さらなる集客・売上アップに貢献したいと考えています。


この例文のように、6STEPフレームワークを使うとエピソードが分かりやすく整理され、採用担当者にとってもイメージしやすい「ガクチカ」になります。また、最後に学びと企業への貢献をリンクさせることで、就活に直結するアピールが可能になります。


6. まとめ

就活の定番質問「ガクチカ」ですが、エピソードが華々しくなくてもフレームワークを活用すれば、しっかりと自分をアピールできる内容に仕上げることができます。大切なのは、具体的なエピソード・客観的な成果・学びを企業への貢献に結びつけるストーリー性です。

  • ガクチカとは?
    学生時代に力を入れた活動・エピソードのこと。どんな取り組みでも、切り口次第で魅力的なアピールポイントになる。
  • 就活における重要性
    採用担当者が就活生の行動原理や人柄、成果の出し方を理解する材料になる。
  • 刺さるガクチカの基本ポイント
    具体性・数値化・学びと企業貢献を結びつけることが鍵。
  • 6STEPフレームワーク
    1. 経験棚卸し
    2. 課題・目標設定
    3. 行動描写
    4. 工夫・努力
    5. 数字や客観的評価
    6. 学びと就活での活かし方

ガクチカの作成に悩んでいる就活生は、まずは自分の経験を洗い出し、6STEPフレームワークを当てはめてみてください。どんなエピソードでも、視点を変えればアピール材料になります。「ガクチカ」から企業が見たいのは、あなたがどのように課題を捉え、主体的に行動し、結果を出し、成長したかです。そして、その成長がどのように企業に貢献できるのかを結びつけることで、説得力のあるガクチカが完成します。

いざガクチカを書き出すと、「どんな言葉でまとめればいいのか」「余計な情報を入れすぎるのではないか」と迷うことが多いかもしれません。その場合は、まず6STEPを意識して“起承転結”の流れを作り、要所で数字や客観的事実を散りばめるようにしましょう。

就活は自己分析と企業研究を続ける長期戦です。ガクチカは、その中であなたの強みや可能性を最もわかりやすく提示できるツールとなります。ぜひ、本記事で紹介したフレームワークと例文を参考に、オリジナリティあふれる「刺さるガクチカ」を完成させて、就活本番で大きくアピールしてください。企業側の目線を意識しながら、自分の強みと志望企業の求める人物像をつなぎ合わせることで、あなたならではの就活成功ストーリーが築けることでしょう。心から応援しています!

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