第七章
選考本番!面接を通過する方法
第六章 6-1
鈴木
鈴木くんはWebテストの対策って始めてる?
田中
鈴木
Webテストって、たしかいろいろ種類があるんですよね。
なんか存在は知ってるんですけど詳しくはわからなくて、、田中先輩教えてください!
田中
鈴木
そうだと思った笑!
いいよ!まずは、Webテストの種類から見ていこう!どのテストがどのくらいの割合で出てくるかの頻度もチェックしてね。
田中
出典 : 日経HR「2022年卒内定者調査」
鈴木
さまざまな種類のWebテストがあるんだよ。中でも、「SPI(WEBテスティング)」「SPI(テストセンター)」「玉手箱」といったテストは実施企業が多いの。
田中
鈴木
どんな問題が出るんですか?
田中
鈴木
内容としては、言語・非言語・性格検査の3つの問題!
田中
鈴木
それぞれの特徴はこんな感じだよ!
性格の部分は素直に答えるだけだけど、言語・非言語は早めに対策しておくと高得点が取れるよ。
田中
鈴木
でもテストの種類が多いから、全部対策するのは大変そうだ、、
田中
鈴木
たしかに全てのWEBテストを対策する余裕はないかもしれないね。
ここで大切になるのは、WEBテスト対策の優先順位だよ。
第一志望の企業がきまっていたら、その企業が導入しているWebテストの対策から始めよう。現段階で決まっていなければ、一番導入企業が多いSPIの対策をしておくと良いと思う!
田中
鈴木
これらのテストは具体的にどのように対策したら良いんでしょうか、、?
あとどれくらいの点数を取れれば良いんですか?
田中
鈴木
まず、参考書やアプリで問題を解いてみることから始めよう!繰り返し解いていくと、自分の苦手な問題が見えてくるから、そこを重点的に練習していこう!電車の移動時間とか空き時間に解くように習慣化しておくと良いかもね。
それから、自分の志望企業と同じテストを導入している企業の選考を先にうけてみるのも良いと思うよ!うまくいけば自信にもつながるし、いきなり第一志望のテストだと緊張するでしょ?テストセンターで受けるSPIは他の企業にも使いまわせるしね!
田中
鈴木
なるほど!それは良いですね!
田中
鈴木
ちなみに、点数は、企業によっても異なるけど、7割〜8割を目指すと良いかも!
多くの就活生が「時間配分を間違えた…」「最後まで解けなかった…」と、時間にまつわる失敗を経験しているから、対策時から時間を意識することが大切そうだね。
田中
鈴木
結構取らないといけないんですね、、!
時間配分が大事ってことはTOEICみたいに慣れが必要なのか。確かに準備してちゃんと対策した方が良さそうですね。
田中
鈴木
そうだよ!何事も早めに準備しておこう!SPI対策にはこういった参考書がおすすめ!
この2冊は私もつかっていたシリーズだよ。自分の受験年度に合わせて購入しよう!
田中
鈴木
わかりました!早速アプリのインストールと参考書購入して問題解いてみます!
田中
第六章 6-2
鈴木
ねえ、鈴木くん、突然だけど就活の中で時間をかけるべきことってなんだと思う?
田中
鈴木
ええ、なんでしょう?汗
田中
鈴木
上の表にもあるけどES作りをじっくり時間をかけてやると良いんだよ。理由としては、エントリー時に必要なESの質問は本質的には似通うことが多く、面接もESを中心に聞かれるから、ESがしっかり納得して作れていれば面接にも応用が聞くんだよ。
今日は、そんなESのお話。まずはエントリーシートと履歴書の違いってわかる?
田中
鈴木
履歴書はバイトの面接の時に書いたけど、ESはやったことがないから想像がつかないです、、!
田中
鈴木
履歴書は、過去の経歴を伝えるもの。
エントリーシートは、自分の強みや熱意、将来の可能性をアピールするものなんだよ。具体的には大きく「自己PR」と「志望動機」の二つのカテゴリーに通ずる質問が多いよ。
新卒採用は「ポテンシャル採用」とも言われていて、ほとんどの学生は職歴がないでしょ?だから、採用合否のポイントは「どれだけ自分達の会社で成長して活躍する可能性を秘めているか」をアピールできるかなんだよ!
田中
鈴木
なるほど。なんとなくイメージがついてきました!
田中
鈴木
あとはエントリーシートの位置付けとしては、試験全体の通行証のイメージかな。
どれだけ面接でアピールしたいと思っても、ここがしっかりしていないと次の関門に進めないんだよ。これだけで合否が決定するものではないけど、このエントリーシートが面接のネタになって面接が展開されるから大事なものだね。
ライバルもみんな大人の人に添削してもらってきれいな文章を作ってきて中々差が出ないところでもあるから、足切りにならないようにしっかり対策していこうね!
田中
鈴木
まずは最初の第一関門って感じですね!具体的にはどんなことをすれば良いんですか?
田中
鈴木
まず、ほとんどの企業で聞かれるのが、
「学生時代に力を入れたこと」と「志望動機」この2つから完成度を上げていこう!
今回は、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」の書き方を見ていこう。
これは業務実績のない学生の能力・素質を示す学生生活の実績としてとても大事なんだよ。
田中
鈴木
ガクチカってよく聞くけど、なんのことかと思ったからそういうことだったんですね!
田中
STARとは、
この4つの英単語の頭文字をとったものです。
このフレームワークに沿ってガクチカを整理するとわかりやすいです。
「学生時代頑張ったこと」の環境や背景、全体概要。
まずは伝えたいエピソードをできるだけ簡潔にわかりやすく伝えることが重要です。
記載するエピソードの簡潔な全体概要について、いつ、どのような活動で、どのような役割で参加した活動なのかを記載します。
学生時代頑張った経験の中で直面した課題や目標。
学生時代の経験を書いた後に直面した課題や目標を書き、自分が注力したポイントを明確にすることが重要です。
先に述べた課題の解決や目標達成のために行った
行動内容をESに書く際の注意点は、行動内容について論理的かつ具体的(数字で表現できるものであれば定量的に)に書くこと。
また、仕事は必ず誰かと行うものなので、チームで活動したエピソードであれば、その役割やメンバーにどう働きかけたのかを記載すると、他社との関わり方を表現できるいいアピールになります。
加えて、自己の目標達成に向けてアクションを起こした「動機」を述べることで、ガクチカの評価視点である「物事に対するスタンス、価値観」を伝えられるので盛り込むことは有効です。
最後に「Result」つまり学生時代頑張った経験を通じて、自分が残した成果、結果を書きます。
ガクチカの中で自分が起こした行動の結果、生まれた成果や成果がもたらした周囲や自分に対する変化、自分が得た学びを述べることが重要です。
ガクチカで面接官がみたいのは、エピソードの課題解決を通して学生がどのような
・価値観
・論理的思考力
・行動力
を兼ね揃えているか、それが自社にマッチしているかということです。
自己分析で表面化した「自分」を、一番表現しやすいエピソードを選びましょう。
複数個用意しておいて、場合によって使い分けることも時には有効です。
鈴木
学生時代に力をいれたこと(ガクチカ)はSTAR法というフレームワークにあてはめて書いてみると良いよ。
実際の例を見てみよう。
田中
Situation
私が大学時代に力を入れたことはサークル活動です。自分が好きなesportsを通じて、esports好き同士が繋がって楽しめる環境を作りたい、最終的には50人程度の組織にして継続的に持続可能なコミュニティ化していきたいという想いでサークルを立ち上げました。
Task
しかし、最初はメンバーを4人しか集めることができませんでした。
Action
そこで、メンバーを増やすために3つのことに取り組みました。
1つ目はリファラルによる周知活動。2つ目に地道なオンラインの配信活動。3つ目に大会出場などの実績作りです。
それ以外でもツイッターでアカウントを作成し学生をフォローして知名度を上げたり、活動に参加してくれたメンバー同士でLINEグループを作成、投票機能を利用してコミュニティでのアフターサポートを強化しました。
Result
その結果、サークルメンバーを65人まで集めることができ、esportsを通して多くの出会いやコミュニティを広げることができました。
この経験を通して、自分の想いを原動力にして、積極的にチャレンジする姿勢を身に付けることができたと同時に、今後一生涯の繋がりになるであろう友人、コミュニティを得ることができました。
Situation
私が大学時代に力を入れたことはサークル活動です。自分が好きなesportsを通じて、esports好き同士が繋がって楽しめる環境を作りたい、最終的には50人程度の組織にして継続的に持続可能なコミュニティ化していきたいという想いでサークルを立ち上げました。
Task
しかし、最初はメンバーを4人しか集めることができませんでした。
Action
そこで、メンバーを増やすために3つのことに取り組みました。
1つ目はリファラルによる周知活動。2つ目に地道なオンラインの配信活動。3つ目に大会出場などの実績作りです。
それ以外でもツイッターでアカウントを作成し学生をフォローして知名度を上げたり、活動に参加してくれたメンバー同士でLINEグループを作成、投票機能を利用してコミュニティでのアフターサポートを強化しました。
Result
その結果、サークルメンバーを65人まで集めることができ、esportsを通して多くの出会いやコミュニティを広げることができました。
この経験を通して、自分の想いを原動力にして、積極的にチャレンジする姿勢を身に付けることができたと同時に、今後一生涯の繋がりになるであろう友人、コミュニティを得ることができました。
鈴木
書き方のポイントはわかりましたけど、僕には何かを立ち上げた経験もないし、人と違うようなエピソードやアピールすることがない気がしてます、、!泣
田中
鈴木
大丈夫だよ!企業も全員同じタイプを集めたいわけではなくて、いろんなタイプの学生を採用して多様性を高めたいと思っているんだよ。多くの企業が採用で重視しているのが「社会人基礎力」という社会人に必要とされている基礎を体系化したもの。大切なのは、目立った経歴だけではないの。
この12個の社会人として必要な力のうち、自分の経験からアピールできることを考えてみよう!きっと鈴木君にも何かあるはずだよ。
田中
出典:経済産業省「社会人基礎力」
鈴木
確かに!僕は、「前に踏み出す力(アクション)」は弱いかもしれないけど、居酒屋のアルバイトでのお客さんとの接客や業務で、「チームで働く力(チームワーク)」はありそうな気が、、
田中
鈴木
うんうん、アルバイトだったら、、、
アルバイト先に後輩が入ってきて、その後輩が仕事が遅いことが問題になった場合を想定してみて。
後輩が何の作業の効率が悪くて、誰がフォローすれば上手くいきそうなのか。
ただのアルバイトの立場としては問題を放っておいても構わないけど、
・後輩に効率が良いやり方を教える
・仲間に声をかけて新人さんのフォローに回る
など、実際に動いてみてアルバイト先の雰囲気が良くなったこととかない?この場合だったら「課題発見力、働きかけ力、情報把握力を活かした行動によって職場の雰囲気を変えた」という自己PRを一つ増やすことができるかもしれないよ。
田中
鈴木
なるほど!この基礎力にあてはめて、いままでの学生生活振り返って見ます!
田中
鈴木
できたら、私に読ませて!添削してあげるね。
エントリーシートは、自分では良いと思っていても、他の人が読んでみると意味が通じないことや、細かい日本語の言い回し・誤字脱字などのミスっがあるかもしれないの。
誰かに読んでもらって、添削を受けるのも大切なんだよ。
田中
鈴木
ほんとですか!ありがとうございます!
すぐ書いてみて連絡します!
田中