第九章
必見!採用中の人事担当者の気持ち
第八章 8-1
鈴木
ねえ、鈴木君、就活の勝ちパターンって知りたい?
田中
鈴木
え!そんなのあるんですか?
田中
鈴木
まあ、ゲームとかでも、攻略法みたいなのあるじゃん。ここで、このアイテム取ってから行くのが良いよ〜みたいなの。
田中
鈴木
それは、チート急情報ですね!教えてください!!!
田中
今回は「第八章.就活生が大別される6つの行動パターン」についてお話します。ほとんどの学生さんはこのパターンのどれかに分類されますので、事前にパターンを知って対策していきましょう!
鈴木
早速なんだけど、成功する2パターンの考え方の結論を先に紹介しちゃうね!
田中
鈴木
なるほど、早めに安心できる内定をとっておくんですね!その後チャレンジするかもう終わりにするか、、確かにすごくいい感じな気がします!
ちなみに「隠れ優良企業」ってなんでしたっけ??
田中
鈴木
もう、第四章で話したのに忘れちゃったの??じゃあ後で説明するとして、まずは上の成功パターンも合わせて全部で6パターンがあるから、それぞれ失敗3パターン、成功3パターンの合計6パターンを説明していくね。
田中
鈴木
すみません!後で教えてください!パターンめちゃめちゃ気になりますっ!!!
田中
就活レベル
早期対策:×
スタートが遅くてやってない。
本命選考:×
先延ばしにしており気づいたら一つも内定を取れずにお正月を迎える。
周囲はみんな就活を終え、卒業まであと3ヶ月。精神的に辛い状況となる。
鈴木
まずは、失敗パターンについて見ていくよ。
これは就活がうまく行かなかった先輩たちの、早期対策・本命対策の状況をまとめてみたものだよ。
田中
鈴木
①の人って、なんにもしてないじゃないですか!?やばいですね....
田中
鈴木
いやいや鈴木君、実は、4年生になって、なんにも準備してこなかったって焦る人が意外と多いんだよ。鈴木君だって、私が声かけなかったら、就活なんて意識してなかったでしょ?
田中
鈴木
そう言われると、そうですね、、、
でも、僕は頑張るんです!
田中
就活レベル
早期対策:×
早く始めるが、考えずに身分不相応な人気企業(大企業)だけの準備を行う。
本命選考:△
準備した受験企業が全て不合格。
体力と精神が削られて疲弊する。
その後準備不足ながらなんとか内定をもらった納得とは言い難い企業からの内定を承諾する。
鈴木
そっかそっか。わかったよ。笑
ちなみに、②の人って、力の入れどころをどう間違えたと思う?
田中
鈴木
んー、わからないなあ。本命じゃない企業を対策しすぎたとかですか?
田中
鈴木
②の人はね、就活は早く始めたけど、考えずに身分不相応な人気企業(大企業)だけの準備を行っていたパターンだよ。
その結果、準備した受験企業が全て不合格。
その後準備不足ながらなんとか内定をもらった納得とは言い難い企業からの内定を承諾するってパターン....せっかく準備してたのにもったいないよねー。
田中
鈴木
ただ準備してれば良いってことじゃなんですね。
田中
就活レベル
早期対策:△
スタートは早いが、特に行きたいわけではない中小企業を受験し内定を早期取得、最低限の安心を得る。
本命選考:×
身分不相応な人気企業(大企業)にチャレンジをするが、全て失敗。
納得とは言い難いが、仕方がなく最初の企業の内定を承諾する。
鈴木
そうそう。最後に③のパターン。
この人は、早めにスタートして特に行きたいわけではない中小企業を受験し内定を早期取得して、最低限の安心を得たんだけど...
本命の対策は不十分で、身分不相応な人気企業にチャレンジをするけど、全て失敗。
納得とは言い難いが、仕方がなく最初の企業の内定を承諾するってパターン。
田中
鈴木
この人は、早期選考でとりあえず受かった企業で満足せずにもう少し志望度の高い企業も受けておけばよかったのに。
田中
鈴木
そうだよね。
企業を「第1志望群」「第2志望群」「第3志望群」って志望度ごとに3つくらいに分けてみて、第3志望群で内定をもらっていきなり、あとは第1志望群に絞るんじゃなくて、念の為、第2志望群も受けておくと良いと思うよ。というか、第2志望でちゃんと内定が取れれば、あえて第3志望の対策はする必要がないよね。時間は限られているから。
田中
鈴木
先輩、勉強になるんですけど、そろそろ成功パターンを...
なんだか僕も失敗しそうな気分になって苦しくなってきました...
田中
就活レベル
早期対策:△
早期に確実に内定を取れるが特に行きたいわけではない中小企業を受けて内定を取得、最低限の安心を得る。
本命選考:○
人気企業(大企業)にチャレンジをして行きたい企業に内定をもらい、承諾する。
鈴木
わかったわかった笑!それじゃ今度は、成功パターン!
1つ目は、失敗パターンの3つめと少し似ているよ。早期の内容までは同じ。
その後に、人気企業にチャレンジをして行きたい企業に内定をもらい、承諾したパターン。
結果としては良かったけど、一歩間違えると、失敗パターンになりそうな危ないパターンだね。
田中
鈴木
これは運が良かったパターンですね!もし本命に受からなければと思うとゾッとします、、
田中
鈴木
そうなの。これはさっきも話したけど、第1志望に安心してチャレンジするために、その前に内定をとっておきたいよね。でもそれが第3志望群ではなく、ちゃんと第2志望群でしかも、その中でもいい企業で内定取れてればめちゃめちゃ良くない?
結局1社にしか行けないわけだから、チャレンジの前の安心のための内定としては1社だけとっておいてあとは第1志望に集中すればいいと思うよ!
田中
鈴木
確かに!授業やバイト、いろんな会社のインターンも受けたりしてるので時間があまりないですからね、、!
田中
就活レベル
早期対策:○
確実に内定を取れ、かつ最悪承諾してもいいくらいの隠れ優良企業を受けて内定を取得、安心を得る。
本命選考:○
希望の人気企業(大企業)に受ける資格があることを確認し、チャレンジをして行きたい企業に内定をもらい、承諾する。
鈴木
2つ目の成功パターンは最初に話したパターンだね!早期対策も本命対策もばっちりなパターン!
確実に内定を取れ、かつ承諾してもいい隠れ優良企業を受けて内定を取得して安心を得た後、希望の人気企業に受ける資格があることを確認し、チャレンジをして行きたい企業に内定をもらい、承諾するというパターン。
成功パターン①と似ているけど、本命がダメでも納得して承諾できる隠れ優良企業を受けていることがポイント!
田中
鈴木
これは優良企業の内定で安心した状態で人気企業にチャレンジ、それで内定も取得、、なんて最高じゃないですか!でも、「隠れ優良企業」ってなんですか?そろそろ教えてください!
田中
鈴木
しょうがないなあ、説明するね、、!
「隠れ優良企業」は学生にあまり認知されていない、主にBtoBの業態で、財務、将来性共に優良な企業なことだよ!
早めに安心のための内定を確実にとっておくのであれば、そこで競争はせずに労力をかけず内定取りたいよね?だから、人気企業で取ろうとするんじゃなくて隠れ優良企業でサクッと取れればいいと思うよ。
競争少ないから内定取りやすいし、何より隠れてるだけですごく優良企業だから。
田中
鈴木
あっ!思い出しました、、!確かに隠れ優良企業で早期に内定とっておけば安心ですね!僕もそうします!
田中
鈴木
話に戻ると、このパターンはその隠れ優良企業で最小労力で内定を確保しておいて、その後、第1志望の人気企業に労力を集中。時間をかけて企業研究をしたからこそ第1志望にも見事内定。
いわゆる就活エリートというか一番の勝ちパターンだね!
田中
鈴木
確かに申し分ないですね!僕もこれを目指したい、、!
けど、隠れ優良企業に内定もらったら嬉しくて気が緩んじゃいそうです、、!
田中
就活レベル
早期対策:○
早期にしっかりと分析を行い、自分のレベルを正しく認識し、競争も少ない隠れ優良企業から内定を取得する。
本命選考:-
早めに就活を終え、研究などの学生生活に戻る。社会人で活躍するための準備もスタートしている。
鈴木
そうだね、このパターンはかなり良いパターンだと思う。紛れもない成功パターンなんだけど、実はもうひとつ私のおすすめパターンがあって鈴木君に合うかもしれない。
それが最初にも説明したもう一つの勝ちパターン。途中まではさっきの成功パターン②と同じ。そのあとは早めに就活を終えて、研究などの学生生活に戻り、社会人で活躍するための準備もスタートしているんだよ。
田中
鈴木
なるほど、本選考で人気企業を受けずに、隠れ優良企業で内定をもらったらすぐに入社後の準備を始めているんですね、、!
なんだかすごく就活早めに終えて次の準備に入るなんて、、コスパいいですね!
田中
鈴木
そうなの!鈴木君も内定もらったら気が緩んじゃいそうっていったけど、実際に多くの学生は20社程エントリーしても内定もらえるのは1,2社だったりするの。内定なしの人もいるくらい。だけど、実は就活って社会人生活のスタートでしかなくて, 大学を卒業したあと入社した企業で活躍していくことが大事でしょ?もし自分にとって納得できる企業から内定をもらっていれば、必ずしも人気企業が選考スタートする大学4年生になった後の本選考に参加する必要はないよね?
田中
鈴木
たしかに、そうですよね。
ついつい、就職することばかりを考えていましたけど、そこで働くんですもんね。
僕なんて未経験からITエンジニアになるんだし、卒業までにちゃんとITの勉強もしないと追いつけなさそうです、、
田中
鈴木
そうだよ、だからもちろん上を目指すことは大切だけど、わたしたちより上の大学ってたくさんあるじゃん?私も彼らと競争して人気企業を受けたけど、惨敗だったの、、泣だから気づいたんだけど、あまり身分不相応に人気企業に固執して強いライバルと競争しすぎず、自分の納得できる企業に早く内定をもらって、社会人になる準備をしておくことが、卒業後の自分につながると思うの。
田中
鈴木
確かにそうですよね、、僕たちの大学より上の大学ってたくさんありますし、実は足切りとかもあるってよく聞きますし、、強いライバルと争うのもきついですし、どうせ働くなら、その会社で活躍して必要とされていきたいです!
田中
鈴木
ちなみに、成功パターン②を目指して人気企業にいくのもいいけど、人気企業は優秀な同期が数百人いて競争がとっても激しかったりする。だけど、成功パターン③だったら競争が少なく成長性が見込める優良企業で会社と一緒に成長して高待遇やいいポストにつける可能性あるんだよ。鈴木くんはどっちが良いかな?
田中
鈴木
そうですね、そう聞くと成功パターン③の方が自分らしくていいと思います。
自分よりも上の優秀な人たちと競い合っていくのは疲れそうで想像できないです、、
家族を守る収入があって、競争の少ない自分とあった企業でしっかり活躍していくのがしっくりきますね。ITエンジニアとして学ばなきゃいけないこともたくさんあるし、、!
田中
鈴木
うん、鈴木君っぽくていいと思うよ!
田中
鈴木
就活の成功、失敗パターンを一覧にしてまとめてみたよ。
田中
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選考本番!面接を通過する方法