失敗しないOB訪問の進め方|就活成功への具体的な手順と注意点
就活の中で重要な活動のひとつが「OB訪問」です。
OB訪問は、企業の実際の雰囲気や業務内容を直接知ることができる貴重な機会です。
しかし、何から始めればよいのか、どんな質問をすればいいのか迷う学生も多いのではないでしょうか?
本記事では、失敗しないOB訪問の進め方を徹底解説します。具体的な準備方法や質問例、面接や内定に繋げるコツまで、OB訪問を最大限に活用するためのポイントをお届けします。
目次
OB訪問とは?その目的と重要性
OB訪問とは?
OB訪問とは、志望企業や業界で働いている卒業生(OB・OG)に直接話を聞く活動を指します。企業研究の一環として行われることが多く、公式の採用情報では分からない現場の実態を知ることができます。
OB訪問の目的
- 業界や企業のリアルを知る:実際の働き方や職場の雰囲気、業界の課題などを聞くことで、自分に合うかどうかを判断できます。
- 志望動機を具体的にする:OB訪問で得た情報を基に、説得力のある志望動機を作成できます。
- 人脈を広げる:OB訪問を通じて、業界内でのネットワークを築くことが可能です。関係の築き方によっては、就活後でも関係が続くケースも多いです。
OB訪問の重要性
企業の公式情報だけでは、職場のリアルな状況を把握するのは難しいものです。OB訪問を活用すれば、企業研究が一段と深まり、他の就活生と差をつけられます。
OB訪問を成功させるための準備
1. 事前に自己分析を徹底する
OB訪問では、「自分が何を知りたいか」を明確にしておくことが大切です。そのために、まずは自己分析を行い、以下の点を整理しておきましょう:
- 自分の強み・弱み
- 興味のある業界や企業
- 職場に求める条件(働き方、スキルアップ環境など)
2. OBの連絡先を見つける方法
OB訪問を行うためには、まず対象となるOB・OGを探す必要があります。以下の方法を試してみましょう:
- 大学のキャリアセンター:OB・OGの情報がリスト化されている場合が多く、紹介を受けられることがあります。一番正規のルートになるのでまずはこちらを検討しましょう。同じ大学で、かつ、キャリアセンターに情報開示している方々なので、協力的な方々が多いです。
- SNSやビジネス系プラットフォーム:LinkedInやX、Facebookなどを活用し、企業で働く卒業生を探しましょう。最近は勤め先の企業名をオープンにして発信している方も多いので見つけやすいと思います。
- インターンシップやイベントで出会う:企業主催のイベントやインターンシップでOB・OGと直接話す機会を作ります。
3. OB訪問のアポイント方法
OBに連絡する際は、簡潔で丁寧な文章を心掛けましょう。以下はアポイントの例文です:
件名:○○大学△△学部の○○と申します(OB訪問のお願い)
本文:
突然のご連絡失礼いたします。
私は〇〇大学△△学部に在籍しております□□と申します。
このたび、大学のキャリアセンターを通じて〇〇様のご連絡先を知り、メールをお送りさせていただきました。
現在、就職活動を進める中で、〇〇業界、特に〇〇株式会社様の業務に大変興味を持っております。
貴社の業務内容や〇〇様のご経験についてお話を伺うことで、業界や職種への理解を深め、今後のキャリア選択に活かしたいと考えております。
もし可能であれば、30分から1時間ほどお時間をいただき、OB訪問をさせていただけないでしょうか。下記の日程で調整可能ですので、ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。
【訪問可能日時】
- ○月○日(火)〇〇:〇〇~〇〇:〇〇
- ○月○日(水)〇〇:〇〇~〇〇:〇〇
- ○月○日(金)〇〇:〇〇~〇〇:〇〇
※オンラインでの実施も可能ですので、ご希望の形式をお知らせください。
突然のお願いとなり恐れ入りますが、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
署名(氏名、大学名、メールアドレス、電話番号)
OB訪問で好印象を与えるためのマナー
OB訪問では、社会人としてのマナーを守ることが求められます。
1. 服装
スーツを基本とし、清潔感のある服装を心掛けましょう。
2. 時間厳守
約束の時間より10分ほど早めに到着し、遅刻しないように注意します。
3. 話し方
- 敬語を徹底し、丁寧な言葉遣いを意識する。
- 相手の話を遮らず、適度に相槌を打つ。
OB訪問で聞くべき質問例
OB訪問では、事前に質問を用意しておくとスムーズに進みます。以下の質問例を参考に、自分が知りたいことを具体化しましょう。
仕事について
- どのような業務内容を担当されていますか?
- 一日のスケジュールを教えてください。
企業文化について
- 職場の雰囲気や社内のコミュニケーションはどのような感じですか?
- 貴社の特徴的な制度や風土について教えてください。
キャリア形成について
- 入社後にどのようなスキルが身に付きましたか?
- 今後のキャリアプランについてどのようにお考えですか?
OB訪問後のフォローアップの重要性
訪問後のお礼やフォローアップは、今後の関係性を築く上で重要です。
1. お礼メールを送る
訪問後24時間以内に感謝の気持ちを伝えるメールを送りましょう。以下は例文です:
件名:OB訪問のお礼(○○大学△△学部○○)
本文:
〇〇様
お世話になっております。〇〇大学△△学部の□□でございます。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
〇〇様から直接お話を伺うことで、〇〇業界や貴社の業務内容について、より具体的に理解することができました。特に、〇〇業務の重要性や、〇〇様が実際に携わられたプロジェクトについてのお話は非常に興味深く、自分のキャリア選択において大変参考になりました。
また、「〇〇」や「△△」といったアドバイスをいただき、自分の今後の就職活動に向けて改善すべき点が明確になりました。いただいたお言葉を胸に、志望業界や企業研究をさらに深めてまいります。
このたびのOB訪問を通じて、〇〇様のような方が活躍されている貴社で働きたいという思いがより一層強まりました。今後とも何かご相談させていただくことがございましたら、ご教示いただけますと幸いです。
改めまして、このたびはお忙しい中、貴重なお時間をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。寒暖差が激しい時期ですが、どうぞお体にお気をつけてお過ごしくださいませ。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
署名(氏名、大学名、メールアドレス、電話番号)
OB訪問から面接・内定に繋げるコツ
1. 得た情報を志望動機に活かす
OB訪問で得た具体的なエピソードを志望動機や面接の回答に取り入れることで、説得力が増します。
2. OB訪問を通じて自分の強みを再確認
OBのキャリアパスや仕事内容を参考にしながら、自分の強みをどう活かせるかを考えましょう。
まとめ:OB訪問で就活を有利に進めよう
OB訪問は、就活を成功させるための強力なツールです。正しい準備と進め方を意識することで、企業研究を深め、内定に繋げる可能性を高められます。
ぜひ本記事を参考に、積極的にOB訪問を活用してみてください。あなたの就活がより実りあるものとなることを願っています!