【就活・IT就活・SIer就活で内定を勝ち取る】IT業界志望動機の書き方と面接対策
この記事を読むと、IT業界やSIer就活で内定を目指すうえで必要な志望動機の考え方や、面接・エントリーシート対策の具体的なコツがわかります。これによって、他の就活生と差別化しながら、自分らしい魅力をしっかりと企業に伝えられるようになります。具体例として、キャノンITソリューションズでの志望動機の添削について解説しているので、その情報をもとにご自身の志望動機と照らし合わせていただけると気づきがあるかもしれません。
目次
1. 就活で内定を勝ち取るために大切なポイント
就活で内定を獲得するためには、企業が求める人物像や自社とのマッチング度を意識した志望動機が欠かせません。特にIT業界やSIer就活では、以下の3点が重要視されやすい傾向にあります。
- 論理的思考力：システム開発やITソリューションの提案に必要な思考力
- コミュニケーション能力：顧客やチームメンバーとの折衝・調整が多い
- 継続的な学習意欲：技術トレンドが激しく変化するIT業界では不可欠
これらを踏まえたうえで、志望動機や自己PRを作成すると、内定に一歩近づくことができます。
2. IT業界を目指す就活生必見！IT就活・SIer就活の特徴
2-1. IT就活で求められる視点
IT就活では、「どうしてITを使って社会や企業を変えたいと思うのか？」という動機が重視される傾向があります。企業が提供するITソリューションは多岐にわたるため、「自分がどの領域で貢献したいのか」を明確にすることが重要です。
2-2. SIer就活のポイント
SIer就活では、顧客企業のニーズを正しく把握し、最適なシステムやサービスを提供する能力が求められます。大企業向けの大規模プロジェクトから中小企業向けのカスタマイズ開発まで、SIer（システムインテグレーター）は幅広い案件を手がけます。したがって、以下の点がアピール材料になります。
- 顧客の課題をヒアリングし、解決策を提案するコミュニケーション力
- 変化する要件に対応しながらプロジェクトを進める柔軟性
- プロジェクトを完遂する粘り強さやチームワーク
IT業界・SIer就活を志望する理由を明確にし、自分の強みや経験との関連性を示すことで、より説得力のある志望動機に仕上げられます。
3. 限られた文字数で志望動機をまとめる方法
3-1. 質問内容を正確に把握する
企業によっては「当社を志望する理由（IT業界を志望する理由も含む）について教えてください」といった形で、1つの質問に複数の要素を盛り込むよう要求してくる場合があります。中には300文字程度の制限があることも。文字数が少ない場合は、以下のステップを意識すると効果的です。
- 結論（志望理由）を先に述べる
- IT業界全体を志望する理由と、自分の経験や背景
- その企業でなければならない理由（固有の強み・魅力）
- 今後のキャリアプランや抱負
3-2. 結論を先に持ってくる
例として、ある企業が「IT業界の志望理由も含めて当社への志望理由を教えてください」という問いを出した場合、まずは「私が貴社を志望する理由は○○だからです」と明確に提示しましょう。その後に、IT業界を志望する背景や経験談を交え、最後に再度企業固有の魅力を強調します。そうすることで、限られた文字数内でも読み手にわかりやすい構成になります。
4. キヤノンITソリューションズの志望動機で押さえるポイント
動画（本記事の元となった内容）では、キヤノンITソリューションズへの志望動機の添削例が紹介されていました。そこで、下記のポイントを押さえると説得力が増します。
4-1. 当社（キヤノンITソリューションズ）の志望理由を最優先で書く
志望動機を書く際に最も重要なのは、「なぜ数ある企業の中でその企業なのか」を強調することです。質問でも「IT業界の志望理由を含む」とありますが、あくまでもメインは当社（キヤノンITソリューションズ）を志望する理由。結論を最初に持ってくることで、読み手（採用担当者）に伝わりやすくなります。
例文（結論部分）
私が貴社を志望する理由は、顧客企業ごとに最適なDXを支援し、単なるシステム導入だけでなく、本質的な課題解決を重視する姿勢に深く共感したからです。
このように簡潔かつ的確にまとめると、300文字程度の中でも力強いアピールができます。
4-2. IT業界志望の背景はエピソードを厳選して短縮
次にIT業界を志望する理由を述べます。IT業界に関心を持ったきっかけとして、たとえばインターンやアルバイトでITツールを活用して業務効率化に成功した経験などを入れると具体性が増します。ただし、文字数制限がある場合は、エピソードを長々と書きすぎずにコンパクトにまとめましょう。
例文（IT業界志望理由部分）
インターン先での事務作業をITツールで自動化し、大幅に業務効率が向上した経験から、ITの力で企業や社会の生産性を高めることに魅力を感じました。そこで、ITを通じて課題解決を行うIT業界でのキャリアを強く志望しています。
ここでは、「大幅に効率化した」＝具体的な貢献事例を短い文章で表現し、志望理由に直結させています。
4-3. キヤノンITソリューションズ固有の魅力をさらに深堀り
最後にキヤノンITソリューションズ固有の強みを盛り込みます。例えば、親会社であるキヤノンのブランド力や、カメラや医療機器など多角的な事業基盤を活かし、多種多様なITソリューションを提供している点が挙げられます。また、製品開発だけでなく顧客のDX推進をトータルにサポートできる点は、まさに「顧客に寄り添う心を大切にしている」部分の表れです。
例文（企業固有の魅力強調部分）
親会社であるキヤノングループの幅広い事業領域を背景に、医療や画像処理など多方面のソリューションに強みを持つ貴社であれば、ITの力を用いて社会に幅広い価値提供ができると考えています。DX推進による企業課題の解決という私の目標を、より大きなスケールで実現できる点にも惹かれました。
5. IT就活・SIer就活で志望度を高める書き方の具体例
5-1. 「コピペ感」を払拭するためのオリジナリティ
IT業界やSIer就活で多くの就活生が陥りやすい失敗は、「どの企業にも当てはまる志望動機」になってしまうことです。たとえば「IT業界でDXを推進したい」「お客様に寄り添ったサービスを提供したい」という文言だけでは、他社でも通用してしまいます。企業によって以下のような違いがあるため、自分ならではの視点を盛り込むと効果的です。
- 取り扱う製品やサービス分野の違い（例：医療系、製造系、金融系など）
- 企業文化やプロジェクトマネジメントの進め方
- グローバル展開の有無や海外案件への強み
こうした企業独自の情報を就活サイトや説明会、OB・OG訪問などで集め、自分の経験や考え方と結びつけて書くと、「他ではなくこの企業を選ぶ理由」がより説得力を持ちます。
5-2. 面接でも矛盾しない志望動機にする
エントリーシートで内定を得るには、面接官が「さらに詳しく聞きたい」と思う内容を含んでいることが重要です。ただし、面接でも同じ内容をきちんと話せなければ意味がありません。ES（エントリーシート）と面接での受け答えを整合させるために、以下の点を意識しましょう。
- 志望動機に書いたエピソードは深掘り質問に対応できるか
- 「なぜIT業界なのか」「なぜSIerなのか」をさらに言語化できるか
- 志望理由と自分のキャリアビジョンが繋がっているか
もし面接で「具体的にはどのようなDXを支援したいのですか？」と問われた場合にも対応できるよう、あらかじめ想定Q&Aを整理しておくと安心です。
6. エントリーシートや模擬面接で就活を有利に進めるコツ
6-1. エントリーシート添削で客観的視点を取り入れる
自分で書いた志望動機は、どうしても主観的になりがち。周囲の就活仲間や大学のキャリアセンター、あるいは専門家の添削を受けることで、「企業側の視点」から見たときにわかりづらい表現や重複する内容を省けます。
6-2. 模擬面接でリアルなフィードバックを受ける
IT就活やSIer就活では、技術的な内容について聞かれることもありますが、基本はビジネスコミュニケーションが重視されます。事前に模擬面接を行い、「話す順番」「受け答えの論理性」「声の大きさ・表情」などをチェックしてもらうと、本番で落ち着いて受け答えできるでしょう。
6-3. 就活相談で視野を広げる
自分だけで考えていると、どうしても視野が狭まってしまいます。たとえば「IT業界」と一口に言っても、ソフトウェア開発、ハードウェア開発、コンサルティング、クラウドサービス、Webサービスなど、本当に幅広い分野が存在します。就活相談を活用することで、「自分が本当に目指したい方向性はどこなのか」を再確認し、志望動機の軸をぶらさずに書き上げることができます。
7. まとめ：IT業界就活を成功させるために大切なこと
就活で内定を勝ち取るには、IT業界やSIer就活特有のポイントを理解しつつ、「なぜITを使って社会や企業を変えたいのか」「なぜその企業なのか」という2つの軸を明確にする必要があります。とくに文字数制限のあるエントリーシートであっても、以下のような流れで書くと伝わりやすくなるでしょう。
- 企業を志望する結論を最初に述べる
- IT業界を志望する背景・経験談を簡潔にまとめる
- その企業特有の魅力や強みを踏まえ、なぜ自分が活躍できるかを示す
- 将来ビジョンや貢献したいことを具体的に記す
また、添削や模擬面接を通じて客観的なフィードバックを得ることも大切です。とくに、SIerとして顧客企業に深く寄り添い、DXを支援する企業への志望動機を作成する場合は、「顧客の課題解決への想い」と「自分の経験やスキル」がどのように結びつくかを具体的に書くことで、採用担当者の心を動かす文章になります。
IT就活は技術トレンドやプロジェクト事例が豊富で、調べれば調べるほど新たな発見があります。企業ごとの特長を踏まえ、説得力のあるオリジナリティ溢れる志望動機を作り込むことで、SIer就活やその他のIT企業への道が開けるはずです。ぜひ本記事を参考に、より強力な志望動機で内定獲得を目指してください。