第八章
必ずどれかに該当!就活生が大別される6つの行動パターン
第九章 9-1
鈴木
鈴木くんは、自分が面接官だったら、どんな学生と働きたいと思う?
田中
鈴木
んー。優秀な学生?ですかね?
田中
鈴木
じゃあ、鈴木くんの言う「優秀な学生」って、選考の中でどうやって判断する?
これが選考を突破するポイントになると思うよ!
田中
鈴木
えー難しいですよ...
田中
鈴木
抽象的な概念だし、企業によっても違うからね!私もどうしていいかわからなかったけど、ここがわかると面接でどう自分を表現したらいいかが理解できて面接の合格率が上がるから一緒に見ていこう!
田中
今回は「第九章.企業側が採用で考えていること」についてお話します。相手が何を求めていることを知ることで対策の質も変わってきます。是非鈴木君と一緒に勉強しましょう!
鈴木
まず、企業が学生を判断するものをみていこう!
田中
鈴木
こんなかんじかな!
ESの内容は、添削などでカバーできてしまうから、最低限足切りされないように準備しよう。
田中
鈴木
でも学歴なんて、今から変えられるものじゃないし...
webテストの成績も、僕そんなに勉強得意じゃないし...
田中
鈴木
もちろん、学歴やWebテストの結果も大事だし、最低限はないと厳しいよ。だけど、一番重要なのは、面接での受け答えなんだよ。学生がどんな想いで受けにきてくれてるか企業の採用担当の方は真剣に見極めているよ。
まずは、企業がどんな学生を採用したくて、どんなポイントで学生を見極めているか把握しておこう!
田中
挨拶は社会生活を送るうえで、基本中の基本です。笑顔でハキハキ言える人は、特に好印象を与えます。
一般常識とは、学校で習う勉強だけでなく、「数ある情報から答えを導く論理的思考力」をいいます。
天才のような高度なものは必要ありませんが、中学校レベルの知識は求められます。
敬語は、社会人になると毎日のように使います。上司はもちろん、時と場合によっては、年下の相手に対して使うことも。必須ともいえるスキルなので、敬語を話せるかどうかは厳しく見られています。
最後に、質問の受け答えができるかどうかです。全く反応を示さないのは論外ですが、答えがわからない場合でも答え方が重要になります。ただ「分かりません」と答えるだけでなく、「現在わからないので、○日までに調べます。」など、現在の状態と解決策や対策をセットで答えると良いです。
・ここでいう印象とは、
美貌や生まれつきの身体特徴ではありません。
人と会う際の「身だしなみ」のこと
POINT
POINT
・面接の日程調整などのメールのやり取り、
電話の受け答えなども見られているかも!
POINT
POINT
鈴木
どうかな?企業がどんな学生を求めているかイメージできた?
田中
鈴木
そうですね、なんとなくイメージができました!
田中
鈴木
企業がどんな学生に来て欲しいと思ってるのかイメージできたみたいだから、次は企業の採用のポイントをもう少し詳しく見ていこう!
田中
第九章 9-2
鈴木
ねえ、鈴木君。
こないだ、企業がどんな学生を採用したいのかって話したの覚えてる?
田中
鈴木
覚えてますよ!
①基本ができていて
②印象が良くて
③熱意があって
④コミュニケーションが取れて
⑤自分の専門性や経験を売り込める
学生ですよね!
田中
鈴木
そうそう、よく覚えているね。
じゃあ、今日は、就活の時にどんなところ見られているのか考えてみよう!
田中
鈴木
まず、学歴、WEBテストなど自分の能力は実はシビアに見られているんだよ。人気企業は東大、早慶などレベルが高い学生のエントリーが多く、数万人規模で応募があるの。だから選考突破する難易度はとっても高いの。採用担当者も一人一人見てられないからここでフィルタをかける会社も多いんだよ。
田中
鈴木
まあ、そうですよね。数万人のESを一人一人見てたら時間がいくらあっても足りないですし。
でも僕なんて勉強できないし...
学歴もそこまでだし、別に大学内での成績も良いわけじゃないし。どうしよう...
田中
鈴木
学歴は変えられないけど、Webテストだったら今から対策できるし大丈夫!あとESは第六章でも言ったけど、通行証の役割なの。ESをもとに面接での質問がされていくからちゃんと自分の魅力が伝わるように整理して提出したほうがいいよ。これらはまとめて審査されることが多いから選考の第一関門になるね。
田中
鈴木
なるほど!
せっかく興味のある企業に応募したのに直接お話できないのは悲しいから対策頑張ります!
田中
鈴木
でもね、どれだけ基礎学力やESが魅力的でも面接で挨拶ができなかったり、あまりにも身だしなみが酷かったり、コミュニケーション能力がないと落とされてしまうの。企業は一緒に仕事する上で、ある程度コミュニケーションがとれたり、清潔感のある人と働きたいでしょ?
田中
鈴木
たしかに、それもそうですよね。
僕もどんなに優秀でも嫌いな人とは働きたくないです。
田中
鈴木
例えば、面接ってただ喋れば良いってわけじゃなくて、質問の意図を正しく理解して答えることが大切だよね。緊張しちゃうけど「あれ?話が噛み合わないな、コミュニケーションに不安があるな」って思われないように、質問の意図を考えた上で答えないといけないよ。
田中
鈴木
質問の意図かぁ。うーん、、
僕たまに自分で話してて何言ってるかわからなくなることが多いんですよね。
気をつけないと。
田中
鈴木
これは対策していけばよくなるから大丈夫!
当日聞かれる質問が事前に分かるわけじゃないから、すべての質問が事前に対策できるわけじゃないけど、面接でよく聞かれる質問って言うのがあるんだよ。
どの企業でも聞かれる可能性の高い質問については、事前にどういう意図で聞かれているのか考えた上で、どう答えるかシミュレーションしておくと良いと思うよ
田中
鈴木
参考までに、いくつか質問と評価のポイントをまとめてみたから、確認してみて!
田中
鈴木
わあ、ありがとうございます!助かります、、!
田中
鈴木
それから、企業は採用方針ってのを決めていてね
「求める人物像」、「採用人数」や「予算」が事前に決まっているの。
性別や国籍、価値観など、さまざまな属性の人をバランスを見ながら採用していたり、企業にとって必要な能力、ポジションから逆算して採用していたりするんだよ。
だから、超優秀な人だけが内定を取れる訳ではないし、落ちたから自分はダメというよりこの会社には合わなかったって考えると良いよ。
田中
鈴木
なるほど。確かに、多様性とかダイバーシティって聞きますけど、
企業もただ優秀な人採用するんじゃなくて、いろいろバランスとかも考えているんですね。
田中
鈴木
そうそう。
特にESや面接では、これまでの経験やコミュニケーション能力、人柄などを総合的に判断して、「自社が求めるポジションや風土に合うか」ということが見られているの。
だから、もちろん企業のことを研究して対策するのも大事なんだけど、変に回答を作り込んだりせずに、自分の経験や考えを素直に伝えた方が、入社した後のことまで考えると良いと思うんだよね!
田中
鈴木
じゃあ、変に優秀な学生を演じずに、僕のありのままで良いんですね。
田中
鈴木
ちょっと待って、鈴木くん!
企業が来て欲しい学生のポイントは満たしつつだよ!最低限のラインがあってからの、「ポジションに合うか」ってことだから!!
田中
鈴木
ちなみに企業が考えている採用のゴールとそのアプローチ方法はこんな感じ。
田中
鈴木
アプローチ方法によってみられているポイントとかって違うんですか?
田中
鈴木
おっ、鈴木君、良い質問だね!
田中
鈴木
まず、学生も良い企業に就職したいと思っているけど、同じように企業も真剣に良い学生に出会って就職して欲しいと思っているの。だから1年単位で計画を立てるの。
それぞれの目的はこんな感じだから企業の気持ちを踏まえて選考に臨むと相手が欲しい情報を与えられていいと思うよ。
田中
鈴木
企業の方もいろいろ考えているんですね。そういえば、就活にも2次募集ってあるんですね。
田中
鈴木
そうそう。ただ、やっぱりメインは1次募集。学生もほとんどが早く内定決めて就活終わりにしたいから早めに内定先を決めて枠が埋まってしまう場合が多いの。
2次募集はしない企業もあるから、気をつけてね!
田中
鈴木
わかりました!早めに自分にあった企業を見極めて内定承諾のタイミングを決めて行ったほうが良さそうですね。
田中
鈴木
ちなみに、それぞれの選考のタイミングでみられているポイントが違うって話したの覚えてる?
良い機会だから、ここも第七章を復習しておこう!
田中
鈴木
了解しました!少し記憶が薄くなっているので復習しておきます!
田中